地盤の微動探査って?地盤の揺れ方、特徴や地盤の硬さを調べ、地震があった時に地盤がどのように揺れるかを計る調査方法です。1か所での調査時間は状況によりますが約1時間半程度で終了します。地盤の微動探査からわかること①地震時の地盤の揺れやすさ右の図のように、近くにある同じ造りの家屋でも、家屋が建っている地盤が軟らかければ地震時の揺れは大きくなります。逆に直下の地盤が硬ければ揺れは減衰していきます。過去の地震では、自然の地盤では被害が小さい地域でも、盛土の地点では被害が大きく、実際に計測してみると表層地盤増幅率(地盤のゆれやすさの数値)大きいという傾向がありました。②地盤の卓越周期地盤にはそれぞれ周期に特長があり、最も強く特長が出ている周期を「卓越周期」と呼んでおります。 その地盤上に建つ家屋が持っている固有周期と、地盤の卓越周期が一致すると「共振」という揺れが大きくなる現象が発生、建物に被害を大きく及ぼすことが知られています。③層構造の計測地盤の硬軟によって、振動が伝わる速度が変わります。 「常時微動探査」では深度約30mまで(配置方法によっては100m以上)の地盤の硬軟を計測する事が可能です。得られたS波速度構造は、ボーリング調査で得られるN値(SWS試験でも換算N値から支持力を計算しています)に換算することが可能となります。