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サーモウッド

フィンランド生まれの水蒸気式高温熱処理木材

北欧・フィンランド発祥のサーモウッド技術を、日本の気候でも使えるように国産材に 合わせて改良したコシイ・スーパーサーモは、木材を高温の水蒸気で熱処理することに よって、耐朽性・寸法安定性を向上させた木材製品です。 ルーバーなどの外装材や軒天、ウッドデッキなど、特に屋外への木材利用に最適です。 サーモウッドは水蒸気と熱のみで処理するため、薬品を全く使用しておらず、 室内外問わず利用できる環境に優しい材料です。
また、サーモウッド処理はスギやヒノキといった針葉樹から広葉樹まで幅広く対応し 地域産材を指定して製造する事が可能です。

都市部と山間部の共存共栄をめざして

わたしたちは日本中の「顔の見える」木材を使った 木製外装材を提案しています。

自治体、森林組合、製材所や地域の材木店とともに、
計画的に管理され、再植林された木材を 積極的に使用しています。

日本の木を意匠材として活用することで、 都市部の環境改善に役立つと同時に、山間部にも付加価値が残り 次の植林、育林、ひいては山間部の雇用促進にもつながります。 これからは、都市部と山間部が提携し、ともに発展する時代になります。

コシイ・スーパーサーモ 5つの特長

寸法安定性

コシイ・スーパーサーモの最大の特長は、木材の寸法変化を小さくすることです。 木材の寸法変化は、木材への水分の出入りによって大きく左右されます。 木材の含水率は湿度によっても変化し、日本の気候で木材を使用していると約15~20%になります。 サーモウッド処理により、同じ条件でも含水率が10%以下にまで抑えることができ、 水分の出入りによる寸法変化が起こりにくくなります。

耐朽性

もともと木材の寸法安定性の向上を目的とした サーモウッド処理ですが、220°C以上の処理で、 耐朽性も向上することが分かっています。

断熱性

木材にはもともと熱を伝えにくいという性質があります。 これは木材が無数の細胞から出来ており、一つ一つの
細胞中に空気が入っているためです。 サーモウッド処理により、細胞中の水分が減り、その分 空気層が増えるため、さらに断熱性が向上します。

地域産材が使える

スギやヒノキなどの地域産材をそのまま屋外に使うと、製品となる資源の採取から製造、輸送、使用、廃棄など 腐れや反りなどが生じます。
コシイ・スーパーサーモは木材に高い寸法安定性と耐朽性を付与しており、腐れや反りの発生を軽減します。地域産材の活用が促されている今、建築物の木質化に最適な材料です。

LCA(ライフサイクルアセスメント)

製品となる資源の採取から製造、輸送、使用、廃棄などすべての段階における製品の環境への影響を定量的、客観的に評価する手法をLCA(ライフサイクルアセスメント)と呼びます。コシイ・スーパーサーモは、外装材としてよく用いられるアルミやタイル等と比べて環境影響評価が高い製品です。



製造工程

【2】サーモウッド処理の過程

サーモウッド処理では、乾燥、熱処理、冷却・調湿の工程が装置の中で行われます。

処理温度によるクラス分けと性能

サーモウッドは、処理温度が高くなるほど寸法安定性・耐朽性・断熱性が向上し、重厚な暗褐色を呈するようになります。 
また、200°C以上で加熱しても、処理装置の中が高温のスチームで満たされているため、 酸素がほとんど存在せず、燃えることはありません。

施工事例

コシイ・スーパーサーモ(D2処理) サイズ一覧

屋外利用にあたっての特性く色変化>

木材は、経年により徐々に色が抜けてきます。これは太陽光に含まれる紫外線によって分解された木材表面の成分が 雨によって流れ出すために起こりますが、木材自体の性能は保たれます。木材の色変化は自然のものであり、 そのエイジング(経年変化)もデザインの一つとして楽しめます。
※色変化の軽減を優先される場合は、塗装や設計上の工夫(軒の出の大きい場所に使う)などのご配慮をお願い致します。

木材の特性をご理解ください

●本製品は、天然素材の為、ロットにより色の濃淡や節の入り方に差が出る場合があります。
●本製品は、熱処理により節が割れたり、抜ける場合があります。
●本製品は、熱処理の影響により、納入当初は濃い茶色をしております。
●本製品は、紫外線や雨濡れの影響、ご使用環境により、色変化(木材表面の色素が流れて灰白色になる、
 空気中の埃が木材表面に付着して黒くなる※)や木材表面の干割れ、ささくれが発生する場合があることをご了承ください。
●本製品は、経年変化により色が変化しますが、性能には問題ありません。 

塗装について

色変化を味として楽しめる木材ですが、表面の保護をする場合や お好みの色にしたい場合は、塗装がお奨めです。
当社に関するご質問・ご相談などはお気軽にお問い合わせください。

Tel.092-738-0322 / Fax.092-738-0323


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